【5月8日 AFP】サッカーオランダ代表のルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督は7日、イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の新指揮官就任に意欲を示した。

 ファン・ハール氏は、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に向けて3日間行われるオランダ代表の合宿を前に、英国放送協会(BBC)に対して、「ぜひ、その仕事をやりたい」と述べた。

 さらに、「私が選ばれることを期待している」とつけ加え、ユナイテッドについても「世界最高峰のクラブだ」とコメントした。

 62歳のファン・ハール氏は、勇退したアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏の後継者として選ばれたデビッド・モイーズ(David Moyes)前監督が1年と経たず解任されて以降、不振にあえぐユナイテッドの正式な新指揮官候補の筆頭とされている。

 来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2014-15)出場権を逃したユナイテッドは、同クラブに所属する40歳のライアン・ギグス(Ryan Giggs)が、暫定監督として現在指揮を執っている。

 ユナイテッドは、11日にサウサンプトン(Southampton FC)の敵地に乗り込みリーグ最終戦を迎えるが、英メディア数社は、来週にもファン・ハール氏が正式な次期監督として発表されると報じている。

 同氏は、「君たち(メディア)は、私が選ばれると考えているが、最も重要なのはマンチェスター・ユナイテッドが、そう考えることだ」と述べた。

 一方で、ファン・ハール氏はW杯でオランダ代表を率いることに邪念はないと強調した。第一次政権下の2002年大会、オランダは予選で敗退し本大会出場を逃している。

 ファン・ハール氏は、「自分の仕事に集中しなければならない。私はオランダ代表チームの監督だ。出場することをずっと待ちわびていたW杯は非常に重要だ」と述べた。

「この件で私に影響はない。これまでもオファーは常にあった。私はサッカー界のことも、この話にどういう意味があるのかも分かっている」

 また、コーチ陣にギグスを残すつもりなのか、それとも元オランダ代表選手のパトリック・クライフェルト(Patrick Kluivert)氏を迎えるのかについて聞かれると、「そのような質問に答えられるわけがない。(指揮官任命には)順序がある」と答えた。(c)AFP