【5月4日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の暫定指揮官を務めるライアン・ギグス(Ryan Giggs)は、来季の元王者の復活という難しい任務を、デビッド・モイーズ(David Moyes)前監督の後任を務める新指揮官に譲った。

 2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でオランダ代表を率いるルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督がその後任候補の大本命とされており、早ければ6日にも公式に就任が発表されると伝えられている。

 しかし、ギグスの暫定監督として2試合目となった3日のサンダーランド(Sunderland AFC)とのリーグ戦で0-1と敗れ、ユナイテッドは今季ホームのオールド・トラフォード(Old Trafford)で7敗目を喫している。

 元ウェールズ代表のギグスは、チームは必要な基準に達していないと認めた。

「常に改善していく必要がある。当然、一貫性がトロフィーやタイトルをもたらすが、今季はそれに遠く及ばなかった。誰が見ても問題だ。来年には解決しなければならない」

「クオリティーはあるとは思っているが、今日(3日)はそれをしっかり披露できていなかった。今季は堅実にそういったものを見せられていなかった。それができるまで、今日のような結果に見舞われることになるだろうが、それは悔しいものだ」

「チームには力がまだあると信じている。先週はそれを見せたが今週はそうではなかった。自信が欠けていたのか、集中力がなかったのか、それは私にも正直分からない」

「次期指揮官については何も言えない。私は次の試合に集中する」

 次戦は、6日に行われるオールド・トラフォードでのハル・シティ(Hull City)戦となるが、ユナイテッドはホームでの8敗目を記録しないよう心がけている。今季のホーム7敗は、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督が、昨季までの4シーズンにホームで喫していた黒星と同数となっている。

 また今季の本拠地最終戦は、ネマニャ・ビディッチ(Nemanja Vidic)やパトリス・エヴラ(Patrice Evra)、さらには新たな首脳陣と役割について折り合いを付けられなければ、ギグス自身にとってもオールド・トラフォードでの最後の試合となるとみられている。

 ギグスは、「次はホーム最終戦。ポジティブな結果が欲しい」とコメントしている。(c)AFP/Ian Whittell