【4月15日 AFP】世界バドミントン連盟(Badminton World FederationBWF)は14日、ドーピング検査を逃れたとして1年間の出場停止処分を科していた韓国の李龍大(Lee Yong Dae、イ・ヨンデ)と金基正(Kim Ki-Jung、キム・キジュン)の潔白を証明する「新たな証拠」が見つかったとして、この処分を解除したと発表した。

 マレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)に拠点を置く同連盟は、見つかった証拠の詳細を明かしていないが、処分は「覆され、すぐにでも試合に参加することが可能」だとしている。

 李龍大と金基正は、ドーピングの検査員が訪れた際その場におらず、1月に1年間の出場停止を言い渡されていた。韓国バドミントン協会(Badminton Korea AssociationBKA)は、両選手が度重なる国際大会のために多忙であったと主張している。

 2008年北京五輪の混合ダブルスで金メダリストとなった李龍大は、2012年のロンドン五輪でも男子ダブルスで銅メダルを獲得している。

 BWFは1月に行われた最初の聞き取り調査で、検査時の不在を説明する選手側の証拠を「不十分かつ曖昧」としていたが、新たな情報によって状況が一変した。

 BWFは先月、両選手についてドーピングテストの規定にある必要な情報提供を怠ったとして、韓国の協会に4万ドル(約400万円)の罰金を科していた。(c)AFP