【11月19日 AFP】バドミントン、スーパーシリーズ(Super Series)プレミア、中国オープン(LI NING China Open 2012)は18日、中国・上海(Shanghai)で女子ダブルスの決勝が行われ、ロンドン五輪で物議を醸した「無気力試合」を理由に失格処分になって以来、初めての大会に出場した中国の于洋(Yu Yang)/王暁理(Wang Xiaoli)組が優勝を飾った。

 大会第2シードの于/王のペアは、21-19、14-7で迎えた第3セット途中に第6シードの前田美順(Miyuki Maeda)/末綱聡子(Satoko Suetsuna)組の棄権したため優勝を飾った。

 第1セットを先取した後、于/王組が第2セットもリードを奪うと、プレー中の転倒で末綱が負傷し、背中の痛みに絶えられず棄権したため勝敗が決まった。

 于は中国の国営新華社(Xinhua)通信に対し、「(ペアにとって)良い再出発となった。過去にいくつものタイトルを制してきたが、今回の優勝はとても嬉しい。我々ペアの自信を高めてくれた大会だった」とコメントした。

 于と王は、ロンドン五輪で弱い対戦相手と当たろうと、1次リーグで意図的に「無気力試合」をしたとして失格処分を受けた8選手のうちの2人。于は現役引退を表明していたが、その後、科されていた出場停止処分を解除され今大会から復帰した。

 同五輪で処分されたうちの4選手は出場停止処分を解除され、復帰を許可されているが、韓国バドミントン協会(Badminton Korea Association)は依然として同国の4選手に国際試合での出場を禁止している。(c)AFP