【4月11日 AFP】数か月前なら、ブームを生み出したのは彼の母親のファッションだった──だが、たった1着のミニダンガリーで、英国のジョージ王子(Prince George)は母からファッションのスポットライトを奪ったようだ。

 ニュージーランドのウェリントン(Wellington)で8日、「初の公務」として生後8か月の将来の国王が、赤ちゃんたちのグループの前に姿をみせた──それから1時間も経過しない内に、ジョージ王子の着ていた服は売り切れてしまったという。母のキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)の時とまったく同じ現象だ。

 英王室はジョージ王子が着ていた衣服の詳細を公表しなかったものの、ヨットの絵柄の刺しゅうが入ったダンガリーのベビー服の情報は、ソーシャルメディアとファッションに敏感な母親たちの間でまたたく間に広まった。

 英小売りのレイチェル・ライリー(Rachel Riley)が付けた75ポンド(約1万3000円)の値札も、母親たちをひるませることはなかった。

「現代のファッションの風潮では、子どもの着ている服は赤ちゃんのみならず、親についても物語っている」と、育児雑誌ベビー・アンド・ミー(Baby and Me)のエステル・リー(Estelle Lee)編集長は英紙タイムズ(The Times)に語った。

 この2日前にも、ジョージ王子のカンガルーをモチーフにしたかばんをウィリアム王子(Prince William)が手にしていたことから、このかばんへの注文が豪動物保護団体「オーストラリアコアラ基金(Australian Koala FoundationAKF)」のウェブサイトに殺到する出来事があった。

 多くのコメンテーターがジョージ王子とウィリアム王子は驚くほどそっくりだと指摘しているが、もし仮に、赤ちゃんたちの遊び場に登場したウィリアム王子のファッションに何か示唆的なものがあるとするなら、大人になったジョージ王子は、無難な青色のシャツを着ることになるのかもしれない。(c)AFP