マンU、バイエルンの鎧に隙間見つけられるか 欧州CL
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【4月1日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)準々決勝第1戦のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)戦を1日に控えるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のデビッド・モイーズ(David Moyes)監督は、昨季王者を敗退に追い込むためには、ほんのささいな弱点を突くことが求められると語った。
2008年から2011年にかけて4度のチャンピオンズリーグで3度決勝に進出し、2008年には優勝を飾ったユナイテッドだが、モイーズ政権下でクラブは栄光から転落し、1日に本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で行われる試合では、穴馬として臨むことになる。
バイエルンが今季から就任したジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下、記録的な早さでリーグ連覇を決めるなど、さらに強力なチームに育っている一方で、ユナイテッドは悲惨なシーズンを送ってきた。
リーグ戦では首位リバプール(Liverpool FC)と勝ち点17差、4位とは同10差に離されており、彼らのシーズンは今や、タイトルを総なめにしてきたバイエルンとの準々決勝にすべてがかかっている。
モイーズ監督は、「抽選で私が感じたのは、現在の欧州でおそらく最高のチームを引き当てたということだった。ほとんどの人がそのことに異論はないと思う」とコメントした。
「本当に厳しい試合になるだろうし、どういう展開になるかもはっきり分かっているが、それでも何とかして、バイエルンが見せたほんのひとかけらの弱みを突くつもりだ」
「ペップ(グアルディオラ監督)は非常に良いチームを引き継ぎ、そこに自分自身の独自のスタイルを少し加えた。すでにブンデスリーガを圧勝で制しているから、ここからはチャンピオンズリーグに集中できる」
ユナイテッドでは、前シーズンのチーム得点王ロビン・ファン・ペルシー(Robin van Persie)がオリンピアコス(Olympiacos)戦で膝をねんざし、現在は離脱しているが、少なくともウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の好調ぶりは、チームにとって明るい材料となる。
ルーニーは4-1で勝利した29日のアストン・ビラ(Aston Villa)戦で2得点を挙げ、ここ3試合での得点数を4に伸ばした。ルーニーの創造性は、フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)が規定により出場できないチャンピオンズリーグではとりわけ重要になる。
またアストン・ビラ戦では、ユナイテッドファンの一団が飛行機をチャーターし、「MOYES OUT(モイーズ出ていけ)」と書かれた横断幕を付けてスタジアム上空を飛ばせた。地上のスタジアム内のファンからは温かく迎えられた監督だが、バイエルン戦で屈辱的な結果を迎えれば、監督の地位は再び監視の目にさらされることになる。