■メキシコ大会の出場した全試合で得点

 その一方で、若者たちと仕事をする喜びは、ジャイルジーニョ氏にとって自身の青年時代を思い起こさせるものがある。ペレ(Pele)氏を擁したブラジル代表は、W杯で偉業を成し遂げ、史上最も成功し、愛されたチームだった。

 ジャイルジーニョ氏は、「光を浴びる場所を探す子供たちを見るたびに、数々の思い出があふれ返ってくる」と語った。

「多くの人々が、私のことを1970年大会で最高の選手だと思ってくれている。それは私が6試合で7得点を記録し、あの大会の全試合で得点した唯一の選手として歴史に名を残したからだ」

――今大会でその記録に並ぶ者はいるだろうか?

「それは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、そのほかの得点力次第だ」

 ジャイルジーニョ氏は、現在もペレ氏の親しい友人であリ、両者はたびたびサントスFC(SantosFC)や代表チームについて意見を交換しているという。

「私はペレ氏とW杯に2度の出場しており(1966年大会と1970年大会)、すばらしい関係を築いた。それは今日まで続いている。私たちの友情は変わっていない」

 現在のブラジル代表チームにはスター選手が不在だと嘆いているにもかかわらず、ジャイルジーニョ氏は、ホームのサポーターが決定的な要因となり、今大会で勝利を収めることを信じている。

 ジャイルジーニョ氏は「サポーターの力は、チームの士気にとって非常に重要だ」としながらも、優勝候補にはアルゼンチン、ドイツ、スペインの名前も挙げている。(c)AFP/Yann BERNAL