■「何か恩返しをしようと努力してきた」

 ジャイルジーニョ氏は、「この20年間、特に恵まれない人々を助けることで、私はサッカー界に何か恩返しをしようと努力してきた」と語った。

「われわれがいるこの貧民街では、選挙で票が必要な時にしか貧しい人々に興味を示さない政府の圧制によって、住民が虐げられている」

 合計285人の子供たちが養成所に通っていると話すジャイルジーニョ氏のアシスタントは、この地域で薬物問題は避けられないことを認めている。

「ここでは薬物が大きな問題となっています。この辺りに男たちがうろついていて、少し複雑な状況なのです」

 しかし、若者たちは熱意にあふれ、いくつかのトリックプレーを取得し、同所を訪れる代理人や、1970年大会にスウェーデン代表として出場したジャン・オルソン(Jan Olsson)氏の関心を集めている。

 プロ選手を目指しているアンゴラ出身で16歳の少年は、「サッカーの指導を受けるため、1年前にブラジルへ来ました」と語った。

「ジャイルジーニョ氏の映像をずっと見ています。史上最強のブラジル代表でプレーした世界王者から教わることは、とても光栄です。彼は偉大な先生で、本当に丁寧に、忍耐強くいろいろ指導してくれます」

 ジャイルジーニョ氏は、プロを育成することは自分の責務なのかもしれないと話す。

「でも、本来の目的は人間を教育し、どのように敬意を払いながら社会に尽くせるかを示すことだ」