【3月15日 AFP】匿名を条件にAFPの取材に応じたマレーシア軍高官は15日、8日未明に消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)370便は、針路を大きく変えた後も数時間飛行していた可能性があり、軍のレーダーの記録から「技量の高い操縦士」が操縦していた可能性が高いと語った。

 この高官は、370便は大きく針路を変えてインド洋(Indian Ocean)の方に向かった可能性があると述べ、操縦していたのは「技量の高い、現役の操縦士だったはずだ」と語った。「(操縦士は)民間のレーダーをかいくぐる方法を知っていた。それを学んだことがあるようだ」

 この発言を裏付ける未確認情報も報道されており、370便の操縦室内でなんらかの事態が起きていたのではないかという見方に注目が集まっている。

 米国の航空コンサルタント会社リーハム(Leeham)のスコット・ハミルトン(Scott Hamilton)氏は、「あらゆる形跡が、機械的な故障ではなく、制御された意図的な行動だったことを示している」と述べた。(c)AFP/M JEGATHESAN