【3月13日 AFP】美容整形手術が大流行しているブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州の州議会で、犬と猫への美容整形手術を禁止する法案が可決された。ブラジルのメディアが12日、報じた。

 法案は、尾の一部を切り落とす「テールドッキング」や猫の爪の除去、犬の断耳などを禁じる内容で、保守派のグラサ・ペレイラ(Graca Pereira)議員らが推進してきた。

 ブラジルでは昨年7月、全国獣医学評議会がこうした施術の違法化を求める決議を会報誌で発表。実践した獣医師は登録を抹消すると表明していた。サンパウロ(Sao Paulo)州では、化粧品のための動物実験が今年1月に禁止されている。

 昨年10月には、サンパウロ郊外で動物愛護団体の抗議グループが医薬品研究所に押しかけ、動物実験用のビーグル犬200匹を解放するという騒動が起きている。犬たちは毛を刈られており、1匹は液体窒素の中で凍死していた。切断痕がある犬たちもいたという。(c)AFP