ピストリウス被告、レストランで発砲し友人に責任転嫁
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【3月4日 AFP】恋人を射殺したとして殺人罪に問われている南アフリカの両足義足のランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(27)の公判で5日、事件の1か月前に被告がレストランで発砲し、その責任を他人に押し付けていたと友人が証言した。
首都プレトリア(Pretoria)の高等裁判所で開かれた公判3日目に証言に立ったピストリウス被告の友人でプロボクサーのケビン・レレナ(Kevin Lerena)さんによると、被告は2013年1月、ヨハネスブルク(Johannesburg)市内のレストランで銃を発砲したという。
「自分の足元を見下ろすと、ちょうど足があった場所の床に穴が開いていた」「負傷したというほどではないが、つま先を(弾が)かすめた」「血も出ていた」などとレレナさんは証言した。
ピストリウス被告はすぐに何度も謝ったが、その後、銃の所有者の別の友人に「発砲したのは自分だと言ってくれ」と頼み込んだという。
ピストリウス被告は、モデルでテレビのリアリティー番組にも出演者していた交際相手のリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さん(当時29)を2013年2月14日に自宅で射殺したとして起訴された。また、移動中の車からの発砲と銃弾の不法所持の罪にも問われている。
3日の初公判で被告は、スティンカンプさんを「故意に殺害した」とする検察側の主張を否定し、発砲と銃弾不法所持の容疑についても無罪を主張した。(c)AFP