【12月22日 AFP】スーダン、北ダルフール州の市場で週末に無人機(ドローン)攻撃が発生し、10人が死亡した。21日、救急当局が発表した。加害者については言及されていない。

2023年4月以降、スーダン政府軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は戦闘状態にあり、これまでに数万人が死亡して約1200万人が避難を余儀なくされている。

ボランティア団体の一つである北ダルフール緊急対応評議会によると、20日にRFSが支配するマルハの市場が無人機攻撃を受けた。

同評議会は、攻撃によって「商店に火災が発生し、広範囲に物的被害が出た」と述べたが、攻撃主体を特定していない。また、政府軍とRSFのいずれも、現時点でコメントを出していない。

一方、スーダンでの戦闘は南コルドファン州に中心が移っており、州都カドゥグリでは衝突が激化している。先週には、政府軍が支配する同市から逃れようとした住民8人が無人機攻撃で死亡した。

カドゥグリで活動する人道支援団体の関係者はAFPに対し、治安状況の悪化により「すべての職員を避難させた」と述べた。カドゥグリや近郊のディリングは、紛争開始以降RSFによって包囲されている。

RSFは10月、西部ダルフール地方で政府軍の最後の拠点だった主要都市ファシェルを奪取した後、資源が豊富なコルドファンへと焦点を移している。

ダルフールと同様、コルドファンには多数の非スーダン系アラブ民族が居住しており、ファシェル陥落後の暴力の多くは同民族を標的にしたものだったとされる。(c)AFP