【3月5日 AFP】ノルウェー・ノーベル研究所(Norwegian Nobel Institute)は4日、2014年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)に、過去最多の278候補が推薦されたと発表した。中には、米政府による情報収集を告発したエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者や、パキスタンで女子教育の権利を主張して銃撃されたマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さん、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が含まれる。

 同研究所のゲイル・ルンデスタッド(Geir Lundestad)事務局長はAFPの取材に対し、「候補の数はほぼ毎年増え続けている。この賞への関心が高まっていることの表れだ」と話した。

 ノーベル賞委員会(Norwegian Nobel Committee)は同日、ノーベル平和賞の候補リストを吟味するための初の会合を開催。受賞者は10月10日に発表される予定だ。

 同委員会は例年通り、候補者が誰かについては公表しなかったものの、278の候補のうち47が団体であることは明かした。

 候補のリストは最低50年間にわたり公表されないが、推薦者は自分が推した候補を公表することができる。

 プーチン露大統領は、シリア問題での役割を理由とした推薦がロシア国内からあったため、候補入りしたと考えられるが、現在進行中のウクライナ問題を考えると受賞の可能性は低いとみられる。

 米国が世界規模で行う情報収集プログラムを暴露し、ロシアに亡命した米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)の元職員であるスノーデン容疑者も、候補入りしている可能性が高い。

 また、昨年のノーベル平和賞でも有力候補とされていた16歳のマララさんも、再び候補となったことが知られている。(c)AFP