【3月3日 AFP】(写真追加)オーストラリアで、大蛇がワニと死闘を繰り広げた末、ワニを丸のみにする場面が目撃された。

 同国北東部クイーンズランド(Queensland)州にある鉱山の町、マウントアイザ(Mount Isa)近くのムーンダラ湖(Lake Moondarra)で2日に起きたこの出来事を目撃したトラビス・コーリス(Travis Corlis)さんによると、ニシキヘビとみられるこのヘビの体長は3メートルほどで、「健康そうに見えた」という。一方、ヘビに巻き付かれたワニの体長は90センチほどだったという。

 トラビスさんはAFPに対し、「2匹は水中ですごい格闘を続けた。まさに闘っている最中だった。私たちは、ただただそこに立って目を見張った」と述べた。

 2匹を最初に目撃してから数時間後、トラビスさんは、既に死んでしまったワニの体をヘビが岸に引きあげるのを見た。ワニは「それから約10分後にはいなくなった」といい、ヘビに食べられてしまったとみられる。

 妻のティファニーさんにとっても、2匹の死闘は「信じられない」光景だったといい、「私たちは、ヘビがのみ込みきれないほどの獲物にかみついてしまったのでは、と思っていたけれども、そんなことはなかった。本当にあのワニを食べてしまった」と語っている。「ヘビの体を見ると、ワニの背骨や脚など、お腹の中にあるものが全部見えるんですよ」

 ティファニーさんによると、ワニは頭が水中に引き込まれないようもがいていた。長く続いた闘いで2匹とも疲れ切っているのが分かったが、「最終的に、ワニの方があきらめたみたい」だという。

 ムーンダラ湖には淡水ワニが住んでいることで知られているが、トラビスさんによると、ここ最近の干ばつで水位が下がり、ワニが見つけやすくなっていた。(c)AFP