今では直接チームとは関係ないにもかかわらず、フィッチ氏はカルガリー大会のジャマイカ・オリジナルTシャツのレプリカをインターネットで販売し、ジャマイカ・ボブスレー連盟(Jamaica Bobsleigh Federation)の収益に貢献している。

 それでも、ソチ五輪の開会式で、ワッツとディクソンに向けられた熱狂的な声援には勇気づけられたという。

「ものすごい声援だった」と語るフィッチ氏は、「ジャマイカチームが今も大勢の人々に愛されているのは、劣っているからだ」と続けた。

 また、フィッチ氏は、 バミューダ(Bermuda)諸島、英国領のバージン諸島(Virgin Islands)やケイマン諸島(Cayman Islands)、ドミニカ共和国、タイ、トンガ、ジンバブエなど雪のない国々が、主にスキー競技などで冬季五輪に参加しているのを見て喜んでいる。

 フィッチ氏は「振り返ると、われわれの挑戦に刺激を受けた他国の姿に、とても満足の笑みがこぼれるよ」と語る。

「雪や氷に無縁で、一年中気温33度の国にいるのなら、挑戦してみることだ」

(c)AFP/Robert MACPHERSON