フィッチ氏は、ジャマイカ軍の協力を得て4人乗りチームの選手を集め、1988年にカナダ・カルガリー(Calgary)で行われた冬季五輪で、観客やライバルチームを熱狂の渦に巻き込んだ。しかし、怖いもの知らずの選手たちは3回目の滑走で、カーブだらけの氷のコースを猛スピードで転倒した。

 それにもくじけず、ジャマイカのボブスレーチームは、その後4大会連続で五輪に出場し、米映画『クール・ランニング(Cool Runnings)』がその人気を決定づけた。

 2006年と2010年大会は出場を逃したジャマイカチームだったが、ソチ五輪では男子2人乗りで出場権を獲得し、パイロットのウィンストン・ワッツ(Winston Watts)とブレーカーのマービン・ディクソン(Marvin Dixon)が、黒と緑と金というジャマイカ国旗にちなんだ色に身を包み、16日と17日に行われる競技に出場する。