【2月3日 AFP】多数の動物が死んでいることで悪名高いインドネシア最大のスラバヤ動物園(Surabaya Zoo)で1日、3歳のコモドオオトカゲが死んでいるのが見つかった。同動物園の関係者が同日明らかにした。

 飼育員のスラージ(Suraji)さんが1日朝に餌をやりに行くと、コモドオオトカゲがおりの中で死んでいたという。「尻尾を動かしたが反応がなかった。目を調べたら閉じたままだった」

 同動物園の広報担当者アグス・スパンカット(Agus Supangkat)氏は、死因を特定するため解剖が行われていると述べるとともに、昨年7月以降にこの動物園で死んだ動物は105頭に上り、今年に入って死んだのは前日のシカに続きこのコモドオオトカゲで5頭目だと明らかにした。

 今年1月には生後1年6か月のアフリカライオンが、おりの中で首にケーブルが巻きついた状態で死んでいるのが見つかっていた。

 動物園の経営はすでにスラバヤ市当局に移行しているが、動物の死が後を絶たないため、複数の動物愛護団体が同動物園の閉鎖を求め続けている。

 コモドオオトカゲはインドネシアの一部の島々の固有種で、その生息域は保護されている。世界に数千頭しか生息しておらず、絶滅危惧種に数えられている。オオトカゲ科の中では世界で最も大きく、全長3メートル、重さ70キロ程度にまで成長する。(c)AFP