【12月27日 AFP】18世紀のフランス革命の急進的指導者、マキシミリアン・ロベスピエール(Maximilien de Robespierre)の顔が、3D技術で現代によみがえった。

 ロベスピエールは貧しい人々や虐げられた人々の擁護者であり、最後までフランス革命の理念を貫いた「高潔」な人物との見方がある一方で、革命に反したとの名目で数千人をギロチンに送った怪物であり、後にアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)やヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)が踏襲するところとなった恐怖政治を敷いた弁護士でもある。

 そんな、歴史に名を刻みながら物議を醸す革命家の顔を、21世紀の先端技術を用いて法医学者たちが復元し、20日付けの英医学専門誌ランセット(Lancet)で発表した。

 急進的な手法で革命を推し進めたロベスピエールは1794年、政敵によってギロチンで処刑された。

 ロベスピエールの顔を復元した法医人類学の権威、仏ベルサイユ大学(University of Versailles)のフィリップ・シャルリエ(Philippe Charlier)氏らによれば、政治闘争や不眠、自身の熱狂的な性格などにより、処刑されるまでにロベスピエールは疲弊しきっていたとみられる。(c)AFP