しかしプルシェンコはロシアのスポーツ界では極めて大物のスター。そのカリスマ性からロシアではテレビに絶えず出演しており、ソチ五輪の広告塔のひとりとされている。

 また、バンクーバー五輪でライサチェクに敗れたことについては、疑問の残る採点が原因だったとロシアのファン多くが見なしており、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領までが公の場で本人に「金の価値がある銀(メダル)だ」と伝えている。

 その選手が五輪でまったく滑らない事態は、母国ロシアの無数のファンにとっては想像しがたい。

 国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)は今回、試験的に開催する6種目の1つとして、フィギュアスケートの団体戦を導入する。

 出場するのは10か国で、各国からは男女シングルの選手1人ずつ、ペアとアイスダンスの1組ずつが参加する。(c)AFP/Dmitry ZAKS