【12月11日 AFP】2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得した米国のエヴァン・ライサチェク(Evan Lysacek)が10日、股関節の故障によりソチ冬季五輪を欠場すると発表した。

 バンクーバー五輪を最後に競技から離れていた28歳のライサチェクは、今年8月に左股関節の関節唇を損傷して治療を受けていたものの、この数か月で痛みが増したため、五輪連覇への挑戦を断念することになった。

 ライサチェクは米国フィギュアスケート協会(U.S. Figure Skating)を通して声明を発表し、「ソチに出場できない落胆は言葉になりません。過去2回の冬季五輪で米国代表になれたことは、私の人生で最も誇れることです」とコメントした。

「ここまでのスケート人生で数多くのけがに悩まされてきましたが、これはアスリートが乗り越えなければならない苦難の一部です。ただ、ここまで欠場を強いられるけがは今回が初めてでした。それでも健康を取り戻し、再び滑ることへの決意は変わりません」

 バンクーバー五輪でライサチェクは、米国人男子としては1988年カルガリー五輪のブライアン・ボイタノ(Brian Boitano)氏以来となる五輪金メダルに輝いた。

 ライサチェクは2009年の世界フィギュアスケート選手権(ISU World Figure Skating Championships)を制し、2007年と2008年の全米選手権(Prudential U.S. Figure Skating Championships)で連覇を達成している。(c)AFP