【12月21日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は20日、ホワイトハウス(White House)で、年内最後の定例記者会見を行った。

 ハワイ(Hawaii)でのクリスマス休暇を控えているオバマ氏は大統領に就任してからの5年間を振り返り、「良いことも悪いこともあった」と語り、「今年は最悪の年だったのでは」との記者の質問には「この部屋(定例記者会見室)は少なくとも15回の臨死体験を記録したのではないかと思う」と述べた。

 オバマ大統領はまた、銃規制強化を実現できなかったことについて、議会の同意を得られなかったことへのいら立ちと苦しい胸の内を明かした。

 記者会見が始まる1時間前に発表された米CNNテレビと調査会社ORCインターナショナル(ORC International)の世論調査の結果によると、オバマ大統領の直近の支持率は41%となっている。

■容易ではない支持率の回復

 支持率が大統領就任後では最低の水準になったことについて大統領は、「私のキャリアを通じて支持率は常に上下してきた。世論調査の結果を気にするようなら、私は大統領に立候補していなかっただろう」と話した。

 過去の例からみても、米大統領の2期目の支持率は下がりやすく、一度下がれば再浮上は難しい。任期後半に入ったオバマ大統領の支持率が急上昇する可能性は低いとみられる。

 ブルッキングス研究所(Brookings Institution)の政治学者、トーマス・マン(Thomas Mann)氏は、「民主党が(2014年の)中間選挙で勝利し、上下両院で議席の過半数を得る可能性は非常に低い」と指摘。「民主党が勝つには、景気の大幅な改善、(医療保険制度改革の)実施の成功、そして過激な主張をする共和党の一部がやり過ぎることが必要だろう」と説明している。(c)AFP