マンチェスター・ユナイテッドの広報オフィスは、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)がウェブサイトで前夜報じていた驚いて開いた口がふさがらないほどのうわさを、正式に認めるツイートを発表。英国サッカー史上最も成功を収めた、現代のマンチェスター・ユナイテッドの父であるファーガソン氏が、記録破りの26年半に終止符を打った。

 感動の渦となったファーガソン氏最後のホームゲームで、マンチェスター・ユナイテッドは2-1でスウォンジー・シティ(Swansea City)に勝利。そして、指揮官としてクラブ通算1500試合目となったウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)戦で、5-5というまれに見るドローゲームを最後に、ファーガソン氏はマンチェスター・ユナイテッドの指揮官から身を引いた。

 71歳のファーガソン氏は、エバートン(Everton)を率いる同じスコットランド出身のデビッド・モイーズ(David Moyes)氏を自ら後任に据え、スウォンジー戦後のファンへの最後のスピーチで「われわれの新たな監督に力を貸してください」と語りかけた。

 ファーガソン氏はこの先難しい時期がやってくるだろうと予想してはいたが、マンチェスター・ユナイテッドは信じられない速さで衰退した。

 今シーズン前に再びクラブを去るかと思われたウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)引き留めに最大限の努力を尽くしたマンチェスター・ユナイテッドだったが、今季リーグ戦16試合を終えた時点で5敗を喫し、タイトル獲得はほぼ無理となった。

 モイーズ監督は、「勝つことになれているから選手たちは苦しんでいる。勝てなければ苦痛だ。しかし、選手は立ち直るだろう。それに疑念はない」とコメントしている。