【5月8日 AFP】(記事更新)イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督が8日、今シーズン終了後のクラブからの引退を表明し、史上最も成功を収めた指揮官としての自らのキャリアに終止符を打った。

 71歳のファーガソン監督は、1986年から本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で指揮を執り、リーグ優勝13回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇2回を含め、クラブで計38個の主要タイトルを獲得した。

 ファーガソン監督は1999年にキャリアの絶頂を迎え、同年にプレミアリーグとFAカップ(FA Cup)を優勝したマンチェスター・ユナイテッドは、欧州チャンピオンズリーグ決勝でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)から劇的な逆転勝利を収め、3冠を達成した。

 7日に監督退任が報道されたファーガソン監督だが、同監督は自身の去就について、長きにわたる熟慮の末に下した決断だと明かしている。

 クラブが発表した声明でファーガソン監督は、「引退の決断は大変に大きいものであるし、軽く考えてはいない。今が潮時だ。できるだけ最高のチームを残すことが私にとって重要なことで、それができたと思っている」とコメントした。

 12-13シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは、同じマンチェスターに本拠地を置く昨季王者のマンチェスター・シティ(Manchester City)から、リーグタイトルを奪還することに成功している。

 ディレクター、および大使としてクラブに残留するファーガソン監督は、チームが好調な状態で監督の地位を譲ることに自信を見せた。

「リーグ優勝を果たした選手たちの実力、さらには年齢的なバランスを踏まえると、今後もトップレベルでの継続的な成功が約束されているし、ユース組織のあり方を見ると、クラブの未来がこの先もずっと明るいことを確信している」

 ファーガソン監督が指揮を執る最後の試合は、19日に行われるウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)戦となっている。(c)AFP