一方、過去最多17度のグランドスラム優勝を誇るフェデラーにとって、2013年は忘れてしまいたい年となった。

 フェデラーは2002年以降初めて、同一シーズンにグランドスラムすべての大会で決勝進出を逃した。

 また、ツアー優勝もゲリー・ウェバー・オープン(Gerry Weber Open 2013)でのたった一度のみに留まり、世界ランクでは自身にとってここ11年間で最下位の7位にまで後退した。

 ウィンブルドンでは2回戦で、当時世界ランク116位だったセルジ・スタホフスキ(Sergiy Stakhovsky、ウクライナ)に敗れ、グランドスラム36大会連続グランドスラム8強入りという自身の記録に終止符を打った。また全米オープンでも、トミー・ロブレド(Tommy Robredo、スペイン)に4回戦で敗れて早期敗退を喫した。

 それでも現在32歳で、世界ランク6位でシーズンを終えたフェデラーは、引退は考えていないと言う。

「小さい頃からテニスをやってきたんだ。自分のDNAに常に組み込まれているんだ」とフェデラーは話した。

 テニス界でも2013年にはドーピングが問題となった。

 セルビアのヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)が、4月のモンテカルロ・オープン(Monte Carlo Masters 2013)で行われた薬物検査で体調不良を理由に血液サンプルを提出しなかったことが違反と見なされ、現在12か月の出場停止に処されている。

 また、クロアチアのマリン・チリッチ(Marin Cilic)が5月のBMWオープン(BMW Open 2013)で中枢神経興奮成分ニケタミドの陽性反応を示したため、4か月にわたって出場停止となっていた。(c)AFP/Dave JAMES