ナダルの復帰とフェデラーの斜陽、男子テニスはビッグ4から3強へ
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【12月23日 AFP】男子テニス界の2013年は、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が引退の不安を払拭し、完全復活を果たした年だった。ナダルと、同じくメジャー勝利を挙げたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)が好成績を残した一方で、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は不調に苦しみ、この3人に差をつけられた。
今季14大会で決勝に進出したナダルは、通算8度目の全仏オープン(French Open 2013)と2度目の全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)優勝を遂げた他、史上最多26度目のマスターズ勝利も果たした。シーズン戦績を75勝7敗として10のタイトルを手にした結果、年間賞金1450万ドル(約15億円)を獲得し、キャリア賞金総額は6000万ドルを超えた。
こんなめざましい成績を上げたナダルだが、そのシーズンの立ち上がりは不安定なものだった。
けがのため7か月間にも及ぶ離脱を経験後、2月にチリで行われた格下の大会、VTRオープン(VTR Open 2013)で復帰して決勝に進出したが、そこでアルゼンチンのオラシオ・ゼバロス(Horacio Zeballos)に敗れ、優勝には至らなかった。
しかしそこからナダルの快進撃が始まった。