3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2013)と5月のマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2013)、同じく5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2013)ではそれぞれを制覇し、マスターズ3勝を挙げた。

 その後6月の全仏オープン準決勝でナダルはジョコビッチと対戦。最終セットでは2-4とジョコビッチにリードされていたにもかかわらず、逆転で試合を制した。続いた決勝では同胞のダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)と対戦して勝利し、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では前人未踏だった8勝目を挙げる快挙を成し遂げた。

 しかし全仏の2週間後に開幕したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)では苦汁をなめることとなる。ナダルは2008年と2010年の覇者だが、この大会では初日に当時世界135位だったスティーブ・ダルシ(Steve Darcis、ベルギー)に敗れ、1回戦敗退を喫した。

 古いけがの影響かと懸念もされたが、ナダルはしばし体を休めた後北米へ渡り、8月にカナダのモントリオール(Montreal)で開催されたロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2013)と米国シンシナティ(Cincinnati)でのウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2013)で優勝した。

 続いて出場した全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)決勝ではジョコビッチに4セットで勝利して、優勝トロフィーを掲げた。

 そして11月にナダルはキャリア3度目の年間1位を果たし、シーズンの幕を閉じた。

「今シーズン起きた出来事は特別だった。難しい時期の後、このような1年を過ごすことができて、素晴らしい気持ちになった」と話しているナダルだが、ロンドン(London)で行われたシーズン最終戦、ATPツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2013)の決勝ではジョコビッチに敗れ、準優勝に終わった。