米オバマ政権、「オーウェル的」ニュース操作で非難の的に
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一般報道陣とホワイトハウス公認の専属カメラマンの間の対立は、長年くすぶっている。さらに今週、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)南ア元大統領の追悼式に向かう米大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)にオバマ大統領とジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領が一緒に乗り込んだ際、専属カメラマン以外は撮影を許可されなかったことから、報道陣の不満が新たに爆発した。
ホワイトハウスは後日、タブレット型端末「iPad(アイパッド)」で自分の描いた絵を披露するブッシュ氏や、夕食を共にする新旧両大統領を撮影した専属カメラマンの写真を発表した。
中でも写真記者たちが長年、業を煮やしているのが、ホワイトハウス専属カメラマン、ピート・ソウザ(Pete Souza)氏の仕事だ。ソウザ氏は、報道陣が取材を禁止されている場所や会議などでオバマ大統領や側近たちのスナップ写真を撮影し、写真共有サービスのフリッカー(Flickr)やインスタグラム(Instagram)、マイクロブログのツイッター(Twitter)などで何百枚と公開する。そうしたサイトでの同氏のフォロワー数は9万8600人を超える。
米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は最近、AP通信(Associated Press)写真部部長のサンチアゴ・リヨン(Santiago Lyon)氏が書いた「Obama's Orwellian Image Control(オバマ氏のオーウェル的なイメージ操作)」と題するオピニオン記事を掲載した。
この中でリヨン氏は、オバマ大統領が「自分の行動の都合の悪い部分が削除された画像記録を公式写真や公式ビデオを通じて発表することで、独立した取材活動を踏みにじり、組織的にメディアを迂回(うかい)しようとしている」と批判している。
さらにリヨン氏は「報道写真家が大統領に接近することに対するこうした厳格な制約についてホワイトハウスが再検討するまでは、情報に通じた市民もまた、公表写真をありのままの『プロパガンダ』として扱うのが賢明だろう」と続けている。