【12月5日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は4日、米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)に勤務していたエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者から入手した機密情報に基づき、NSAが世界各地で1日当たり、約50億件の携帯電話の位置情報を収集していると報じた。

 NSAは世界中で、携帯電話のネットワークに侵入することによって位置データを収集しており、これらの情報を「少なくとも数億台の携帯電話」の位置情報を示す膨大なデータベースに蓄積している。

 国外に旅行する米国人の携帯電話の情報から得られた情報も同様に、データベースに蓄積されているという。

 携帯電話は通話もメールの送受信もしていない時でも位置情報を発していることから、NSAの分析官らは数学的手法を用いて位置データを綿密にチェックし、特定の人物の行動パターンを長期間にわたって追跡することができる。

 位置情報は、情報収集活動に使用される信号を使って集められており、そのデータを解析するために現在NSAが使用しているのは、「CO-TRAVELER」と呼ばれるプログラムだという。(c)AFP/Daniel DE LUCE