【11月29日 AFP】(一部更新)中国国営紙・環球時報(Global Times)は29日、中国が新たに設定した防空識別圏(ADIZ)の「第1のターゲット」は日本だとする社説を掲載した。もし日本政府が中国の防空識別圏を無視するなら「適当な時期に、ためらうことなく対抗措置を取るべきだ」と主張している。

 一方で米国や韓国など、日本と同様に中国の防空識別圏に抗議している国々に対しては「基本的に相手にするべきではない」とした。

 環球時報は「もし米国に行き過ぎがなければ、わが国の防空識別圏を防衛する上で米国を標的にはしない」と述べる一方、「わが国が今しなければならないのは、日本の挑発的行動に断固として反撃することだ」と主張。

 その他の国については、オーストラリアは基本的に中国との間で問題がないので「無視できる」、韓国は独自に日本との間に「緊張」を抱えているため「中国はこれまでの態度を変える必要はない」などと論じている。(c)AFP