【11月14日 AFP】生まれながらに定められた重大な「仕事」を継ぐその時を忍耐強く待ち続けている英国のチャールズ皇太子(Prince Charles)が14日、65歳の誕生日を迎え、法律に基づいて年金受給者の仲間入りをした。

 チャールズ皇太子は今後、1週110ポンド15ペンス(約1万7500円)の国民年金を受け取る。だが熱心な慈善活動家でもある皇太子は、全額を高齢者支援団体に寄付する意向だ。

 皇太子は先ごろ米誌タイム(Time)に対し「英国に住む全ての人々とその生活を気にかけ、さまざまな問題を改善する方法を探して発見することが、何より自分の務めだと考えている」と語っている。

 カミラ夫人(Camilla, Duchess of Cornwall)を伴ってインドを訪問中に新たな人生の「転機」を迎えたチャールズ皇太子は、14日夕方に次の訪問先スリランカに向かい、王室報道官によると最大都市コロンボ(Colombo)の英国高等弁務官事務所での歓迎式典で「歌とケーキでお祝いされるのではないか」という。

 史上最高齢で英国王位を継承することになる皇太子だが、母エリザベス女王(Queen Elizabeth II)は見た限りでは非常に健康で、皇太子の戴冠式はまだ当分先のことになりそうだ。とはいえ、英王室専門家のジョナサン・ディンブルビー(Jonathan Dimbleby)氏によれば皇太子は、喜んで待つと話しているという。(c)AFP