【11月12日 AFP】国連(UN)は12日、台風30号(アジア名:ハイエン、Haiyan)で大きな被害が出たフィリピンの被災者支援のための行動計画を発表し3億100万ドル(約300億円)の資金援助を呼び掛けた。

 国連のバレリー・エイモス(Valerie Amos)人道問題担当事務次長・緊急援助調整官はマニラ(Manila)で記者会見し、「食料、健康、公衆衛生、避難所、がれき撤去、最も被害を受けやすい人々の保護」のために資金が必要だと語った。

 これに先立ち国連は11日、2500万ドル(約25億円)を緊急拠出することを決めていたが、これとは別に発表された行動計画には3億100万ドルの資金が必要だという。

 国連によると、フィリピンの人口の10%にあたる1000万人近くが台風30号の影響を受け、犠牲者の数は、最も大きな被害を受けたレイテ(Leyte)州の州都タクロバン(Tacloban)だけで1万人に達する恐れがあるという。(c)AFP