【9月11日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)南米予選は10日、各地で行われ、アルゼンチンは5-2でパラグアイを下し、本大会出場を決めた。

 南米の強豪アルゼンチンは、主将のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が前後半にそれぞれPKで1点を決め、大勝で来年行われるW杯ブラジル大会の出場を確定させた。

 先発の第一候補11人のうち4人を出場停止で欠いたアルゼンチンだったが、敵地でのパラグアイ戦で勝ち点1を獲得すれば、予選突破を確実とする状況にあった。

 しかし、アレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)監督率いるアルゼンチンは、試合開始のホイッスルとともにパラグアイを圧倒し、本大会ではブラジルの対抗馬に名乗りを上げ得るチームであることを証明した。

 アルゼンチンは前半12分にメッシのPKで先制したものの、その6分後にパラグアイのホセ・アリエル・ヌニェス(Jose Ariel Nunez)に得点を許し、同点とされた。

 それでも同32分、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が、2人のマーカーを振り切ってGKロベルト・フェルナンデス(Roberto Junior Fernandez Torres)を破るシュートを決め、2-1とリードを奪い返した。

 ハーフタイム明け直後の後半5分には、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が、電光石火のカウンターから前線へ抜け出すと、低いシュートで冷静にフェルナンデスの逆を突き、リードを広げる得点を決めた。

 その後、メッシがパラグアイのサルスティアーノ・キャンディア(Salustiano Candia)に倒され微妙な判定ながらこの日2度目のPKの機会を得ると、自らこれを決めてこの日2得点目を挙げ、4-1と突き放した。

 2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)では8強に進出したパラグアイは、終盤にベテランのロケ・サンタクルス(Roque Santa Cruz)がゴールを挙げたものの気休めにしかならず、逆にその後マキシ・ロドリゲス(Maxi Rodriguez)に1点を追加された。(c)AFP