【12月19日 AFP】アルペンスキーW杯2012-13は18日、イタリアのマドンナ・ディ・カンピリオ(Madonna di Campiglio)で男子回転第3戦が行われ、湯浅直樹(Naoki Yuasa)が合計タイム1分44秒78で3位入賞を果たした。

 11-12シーズンでW杯総合優勝を果たしたオーストリアのマルセル・ヒルシャー(Marcel Hirscher)が2本ともに最速タイムをそろえ今季2勝目を挙げ、ドイツのフェリックス・ノイロイター(Felix Neureuther)が1秒67差で2位に入った。

 湯浅は腰痛に苦しめられていたにもかかわらず、1位と2秒28差で表彰台に入り、アルペン男子日本勢としては2006年に志賀高原で行われた男子回転第8戦で2位に入賞した佐々木明(Akira Sasaki)以来となる快挙を成し遂げた。

 1本目では26位につけたものの、メダルへの望みを捨てず2本目の滑走に臨んだという湯浅は、「誰も僕がこんなスキーをするとは予想していなかったと思います。自分でも信じられません。腰の痛みがとてもひどく、最後の17旗門のことは覚えていません」と自らも驚いたと明かした。

 2位に入ったノイロイターは「湯浅選手は本当の戦士です。彼が成し遂げたことは賞賛に値します」と湯浅をたたえた。(c)AFP