【5月14日 AFP】(一部更新)南極海での日本の調査捕鯨に対する過激な妨害活動で知られる反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySSCS)」創設者のポール・ワトソン(Paul Watson)代表(61、カナダ国籍)が13日、2002年に船舶の航行を妨害したかどで独フランクフルト(Frankfurt)で逮捕された。同団体が14日発表した。身柄はコスタリカに引き渡される見通し。

 コスタリカからの報道として豪メディアが伝えたところによると、ワトソン代表には同事件での殺人未遂容疑でも逮捕状が執行される可能性がある。

 シー・シェパード側の説明によるとワトソン代表の逮捕容疑は、2002年に中米グアテマラ沖でフカヒレ目的の違法なサメ漁を暴くドキュメンタリー映画「シャークウォーター/神秘なる海の世界(Sharkwater)」の撮影中、コスタリカ船舶の航行を妨害したというもの。シー・シェパード側は、グアテマラ領海内で違法サメ漁を行うコスタリカ船を発見し、グアテマラ当局の要請に基づき同船に併航しながら漁を中止して帰港するよう指示していたところ、突然グアテマラの小型砲艦が介入してきたため、これを逃れようとコスタリカに向かったと主張している。

 コスタリカ漁船側はシー・シェパード側が自分たちを殺そうとしたと訴えているという。(c)AFP

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