仲介役にシュレーダー元独首相を、プーチン氏の提案をEU退ける
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【5月11日 AFP】欧州連合(EU)の外相に当たるカヤ・カラス外交安全保障上級代表は11日、元ドイツ首相ゲアハルト・シュレーダー氏をウクライナ戦争に関する欧州との仲介役に指名するという、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の提案を退けた。
カラス氏は、ベルギー・ブリュッセルで開催される外相会合に先立ち、「ロシアにわれわれの代理交渉人を指名する権利を与えるというのは、賢明とは言えない」と記者団に述べた。
続けて、シュレーダー氏がロシア国営企業のための高位ロビイストを務めてきたことに触れ、「プーチン氏が彼を仲介役に望む理由は明らか。実際には、彼がテーブルの両側に座ることになるのだから」と述べた。
プーチン氏は9日、欧州との協議再開を誰に手伝ってほしいかと問われると、「個人的には」シュレーダー氏を望むと答えた。
シュレーダー氏は1998~2005年に独首相を務め、退任後も長らくロシア大統領府(クレムリン)の指導者と近い関係を保ち、22年のロシアによるウクライナ侵攻以降も多くの欧米指導者とは一線を画してきた。
ロシア産天然ガスをドイツに送る海底パイプライン「ノルドストリーム」の事業や石油大手ロスネフチの取締役など、ロシアのエネルギー関連事業で重職に就いてきたが、22年に辞任している。
プーチン氏と直接対話するというより広範な問題についてカラス氏は、EU加盟国はまず、そうした対話で何を目指すのかを足並みをそろえるべきだと強調し、5月後半の非公式外相会合でその調整を進めると述べた。(c)AFP