【4月11日 AFP】大統領選の結果をめぐる2陣営の対立が戦闘に発展しているコートジボワールで10日、国連コートジボワール活動(UNOCI)部隊と駐留フランス軍が、最大都市アビジャン(Abidjan)でローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)氏を支持する勢力の拠点を攻撃した。UNOCI報道官は、バグボ氏側は民間人にも重火器で攻撃を加えており、これらの武器を破壊するための攻撃だったと説明した。

 国連の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長も、バグボ氏側の勢力が、民間人、国連部隊や仏軍の基地、さらに国際社会が新大統領と承認したアルサン・ワタラ(Alassane Ouattara)元首相派が拠点としているゴルフホテル(Golf Hotel)への砲撃を再開したことを指摘。バグボ氏は、国連との停戦交渉を、部隊を再編成し重火器攻撃を準備する時間稼ぎに利用したと非難した。

 関係筋によると、UNOCI部隊はバグボ氏邸宅前や大統領府敷地内にあった装甲車を、ヘリコプターで空からミサイル攻撃したという。

 ワタラ元首相が4か月前から拠点としている海沿いのゴルフホテルは10日朝に砲撃され、多数の近隣住民が避難する事態となった。UNOCIや目撃者らは、明らかにバグボ氏派による攻撃だったと主張しているが、バグボ氏側は否定している。(c)AFP/Thomas Morfin