【12月1日 AFP】伊タイヤメーカー「ピレリ(Pirelli)」は11月30日、ロシア・モスクワ市内のホテルで「2011年 ピレリ・カレンダー(Pirelli Calendar)」の披露会見を開催した。11年度のフォトグラファーに起用されたのは、デザイナーとしても活躍するカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)だ。

■カメラを手にした現代のホメロス

 カールはギリシャ神話をテーマに、女優のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)をはじめとした豪華モデルたちを撮りおろした。

 子どものころから叙事詩を愛読していたというカールは「読み書きを学びはじめた頃、一番最初に手にした二つの本がホメロスの『イリアス(The Iliad)』と、ドイツの『ニーベルンゲンの歌(Nibelungen)』でした」と振り返り、「私はいわば、ヴィジュアル版ホメロス (Homer)です。筆を執る代わりに、カメラで撮りました」と語った。

 ムーアは天界の女王ヘラに、モデルのララ・ストーン(Lara Stone)は愛と美の女神アフロディーテに、ダリア・ウェーボウイ(Daria Werbowy)は狩猟の女神アルテミスに変身した。「もはや誰もギリシャの神々を信じていません。しかし、ピレリ・カレンダーには現代の女神たちの姿が描かれています」とカール。

■コレクターを魅了するピレリ・カレンダー

 ピレリ・カレンダーは1964年にスタート。エロティックで芸術性の高いビジュアルは、世界中のコレクターを魅了している。過去には、サラ・ ムーン(Sarah Moon)やリチャード・アヴェドン(Richard Avedon)、ハーブ ・リッツ(Herb Ritts)をフォトグラファーに起用。2010年度はテリー・リチャードソン(Terry Richardson)が撮影を担当した。「ピレリ・カレンダーは、カレンダーの中でもとびきり最高だ」とカールは賞賛する。

 モデルたちもピレリ・カレンダーをひとつのアート・プロジェクトとして捉えている。エリン・ ワッソン(Erin Wasson)は「これはカレンダーというよりも、芸術に近いと思います。カールの熱烈なファンは、作品のひとつとしてカレンダーを欲しがるでしょう。まるで彼が新しいアート本を出版したかのように」とコメント。

 イタリア出身のモデル、ビアンカ・バルディ(Bianca Balti)も「ピレリ・カレンダーに起用されることは、モデルにとって最高の出来事だと思います」と語る。「イタリアには、下品で際どいセクシー・カレ ンダーがたくさんあります。その中で唯一、ピレリだけが素晴らしい作品を出しています。ピレリは、まさに美と芸術なのです」。(c)AFP/Anna Malpas

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