【10月7日 AFP】モルディブの閣僚たちは、17日の「海中閣議」を前にスキューバダイビングの練習に余念がない。

 この閣議は、12月にデンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)で行われる気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)を前に、地球温暖化による海面上昇が同国に及ぼす脅威を世界に知ってもらうことを目的に開催される。

 水深6メートルで行われる閣議では、温室効果ガスの大幅削減を世界に求める「モルディブ国民からの声明」を承認する予定だ。閣僚はスキューバダイビングの装備を身につけ、ホワイトボードや身振りを使って話し合う。

 前週末、14人の閣僚たちは首都マレ(Male)に近い島でスキューバダイビングの講習を受けた。閣議を主催するモハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)大統領は既にスキューバダイビングのライセンスを持っているため練習には参加しなかった。

 モルディブの国土を構成する1192の島々の平均海抜は1.5メートルしかなく、気候変動の影響で国土が水没するおそれがあることから、同国政府は全国民約33万人を移住させる土地をオーストラリアやインド、スリランカなどで購入する計画さえ検討している。(c)AFP

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