【7月21日 AFP】スペイン1部、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が20日、イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)への移籍がうわさされるサミュエル・エトー(Samuel Eto'o)に対して「退団したほうがいい」との見解を示した。

 スペイン国内では移籍金約4500万ユーロ(約60億円)とエトーの条件でズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)のバルセロナ移籍が両クラブ間で合意に達したと報じられていた。

 2009-10シーズン最初の記者会見でグアルディオラ監督は、「彼は素晴しい選手だ。プレーについて問題はない。これはフィーリングの問題なのです。(退団は)チーム、クラブにとって最高のことだと思うが、サミュエルにとって最高であるかはあえて言わない。監督の仕事は、選手の性格を変えることではない、私の仕事は誰とともに働くかを決めることです。これは私の責任です。われわれには何か変化が必要と考えている」と語った。

 08-09シーズンからフランク・ライカールト(Frank Rijkaard)氏の後任としてチームを指揮するグアルディオラ監督は就任当初、エトーをはじめロナウジーニョ(Ronaldinho)やデコ(Deco)を戦力外とし、3選手の退団を希望していた。エトーはロッカールームで問題を起こしたこが原因と見られている。

 ロナウジーニョはACミラン(AC Milan)、デコはチェルシー(Chelsea) へ移籍したが、エトーは納得のいくオファーがなかったためクラブに残留した。エトーは08-09シーズンのリーグ戦でチーム最多の30得点を記録した。(c)AFP