【3月31日 AFP】アフリカ西部・コートジボワールでサッカー競技場に観客が殺到し多数の死傷者がでた事故をうけ、ローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)大統領は30日、4月1日からの3日間を国の服喪期間とすると発表した。国営テレビを通じて、大統領報道官が明らかにした。

 事故があったのは29日、同国最大の都市、アビジャン(Abidjan)のフェリックス・ウフェボワニ・スタジアム(Felix Houphouet-Boigny Stadium)。

 3万5000人を収容する同スタジアムでは、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)のアフリカ最終予選でマラウイとの試合が行われており、入り口に殺到した観客らが将棋倒しになり、競技場の壁が崩れたという。この事故で、少なくとも19人が死亡し、130人以上が負傷した。

 試合には英イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)所属のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)選手など欧州クラブで活躍するスター選手が多数出場するとあって、スタジアムは超満員の状態だった。

 チケットを持っていないのに関係者にわいろを渡して入場した観客も多数おり、スタジアムは収容人員を超過していたとの指摘もある。

 事故をうけ、ギヨーム・ソロ(Guillaume Soro)首相は、対応を協議するため、閣僚および警察、スポーツ当局関係者を召集した。また、コートジボワール・サッカー連盟(Ivorian Football Federation)は、国際サッカー連盟(FIFA)に事故の検証報告書を提出する。(c)AFP