【3月25日 AFP】数年におよぶハイパーインフレ下にあるジンバブエの中央統計事務所は24日、ドル建ての物価が下落していると発表した。同局はすでに、もはや使用されていない現地通貨のジンバブエ・ドルによる経済指標の計算は中止したと発表している。

 ジンバブエの公式インフレ率は、前年7月の調査後に発表されたものが最後で、2億3100万%とされていた。一方、独立系の経済学者などは、この数字は過小評価されているものだと指摘している。

 中央統計事務所は、1月にジンバブエ政府がすべての商取引で米ドルと南アフリカのランドの使用を合法化して以来、ジンバブエ・ドルを基にしたインフレ率の測定を中止しているという。この決定以来、ジンバブエ・ドルは市場に流通しなくなった。

 同事務所は、インフレ率の測定はすべて米ドルで行われることになっているとし、そうした場合、物価は年間を通して下落し続けているとの見解を示した。

 同事務所によると、2009年2月の物価は平均で前月比3.1%減となっているほか、月ごとのインフレ率も2月は前月比0.8ポイント減の3.1%となっているという。(c)AFP