【12月24日 AFP】ソマリア暫定政府のアブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf Ahmed)大統領が前週、ヌル・ハッサン・フセイン(Nur Hassan Hussein)首相を解任した後、後継に指名したものの議会に承認を拒否されたムハンマド・マフムド・グルド(Mohamoud Mohamed Guled)議員が24日、就任を辞退する意向を明らかにした。

 グルド議員は報道陣の前で、ソマリアの政治的危機を脱するため、自分は敵対する政治勢力の対話の障害になりたくないと述べ、ユスフ大統領宛てに就任を辞退する旨を書面で伝えたと語った。

 前週、ユスフ大統領はフセイン首相と閣僚全員を更迭し、議会および周辺国政府から非難を浴びていた。その2日後に大統領はグルド議員を首相の後継に指名していた。

 ユスフ大統領とフセイン首相は過去数か月、特に反政府イスラム勢力・ソマリア再解放連盟(Alliance for the Re-liberation of SomaliaARS)との和平交渉の方針をめぐり頻繁に対立していた。グルド議員の意向を知ったフセイン前首相は、交渉の発展にとって重要だと歓迎の意を示した。

 国連(UN)主導で隣国ジブチで行われたソマリア暫定政府とARSとの交渉では、権力分担と停戦協定で合意に達したが、実際のプロセス開始は権力闘争にさえぎられている状態だ。またこの合意は、ソマリアのイスラム系武装勢力アル・シャバブ(Shebab)などイスラム急進派からも拒絶されている。(c)AFP