【12月24日 AFP】2008年に世界各地を襲った大災害や事故から、主だったものを以下にまとめた。

■ 中国山東省で列車が正面衝突(4月28日)

 中国東部の山東(Shandong)省緇博(Zibo)で、北京(Beijing)発青島(Qingdao)行きの列車が脱線し、対向して走ってきた煙台(Yantai)発江蘇(Jiangsu)省徐州(Xuzhou)行きの列車と正面衝突した。少なくとも70人が死亡、400人以上が負傷し、過去10年来で同国最悪の列車事故となった。捜査当局は、スピードの出し過ぎが事故原因と結論づけた。

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■ ミャンマーを大型サイクロン「ナルギス」が襲う(5月2~3日)

 ミャンマーで5月2日から3日にかけて、大型サイクロン「ナルギス(Nargis)」が猛威を振るい、農地の大半が壊滅状態となった。死者、行方不明者の数は13万8000人に達し、240万人が家を失った。

 ミャンマー軍事政権は、国際人道援助団体スタッフらの被災地入りを拒否し続けたが、同国を訪問した国連(UN)の潘基文(パン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長の説得を受け、最終的に海外からの援助要員の受け入れを認めた。

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■ 中国・四川大地震発生、死者8万8000人(5月12日)

 中国南西部四川(Sichuan)省でマグニチュード8の大地震が発生、四川大地震と命名された。8万8000人が死亡し、少なくとも37万5000人が負傷したほか、500万人が住居を失い、150万人が避難生活を余儀なくされた。同地震による直接的な経済損失は1240億ドル(約11兆2000億円)に上った。復興には数年を要し、その費用は2450億ドル(約22兆1200億円)に達すると見込まれている。

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■ フィリピン沖で大型フェリー「プリンセス・オブ・ザ・スターズ」が沈没 (6月21日)

 フィリピン中部ロンブロン(Romblon)州シブヤン島(Sibuyan Island)沖で、台風6号(フンシェン、Fengshen)による悪天候の中、乗員乗客862人を乗せてマニラ(Manila)からセブ(Cebu)島に向かっていた大型フェリー「プリンセス・オブ・ザ・スターズ(Princess of the Stars)」が、大波を受けて転覆、沈没した。生存者はわずか57人だった。

 沈没の数日後、フェリーが大量の殺虫剤を積載していたことが明らかになり、遺体捜索作業が一時中断された。

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■ マドリード・バラハス空港でスパンエア機炎上、死者170人以上(8月20日)

 スペインの首都マドリード(Madrid)のバラハス(Barajas)空港で、スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)行きのスパンエア(Spanair)5022便(MD82型機)が、離陸直後に滑走路を外れ炎上。乗員乗客190人中172人が死亡し、過去25年で同国最悪の航空機事故となった。事故調査では、離陸の際にフラップ(揚力装置)が正常に作動せず、パイロットへの異常通知装置も機能しなかったと報告された。

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■ 中米を4つのハリケーンが直撃(8月~9月)

 8月末から9月にかけて、ハイチからカリブ海諸国にかけての中米一帯を、「フェイ(Fay)」、「グスタフ(Gustav)」、「ハンナ(Hanna)」、「アイク(Ike)」の4つの熱帯低気圧やハリケーンが相次いで直撃。800人以上が死亡、家屋約10万件が損壊、100万人が家を失った。同地域で最貧国のハイチやキューバ、バハマ諸島などに大きな被害をもたらした。

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■ 中国北部の違法採掘現場で土石流発生(9月8日)

 中国北部山西(Shanxi)省臨汾(Linfen)市陶寺(Taoshi)郷にある塔山(Tashan)鉱区で、鉄鉱石の違法採掘現場から土石流が発生。住民1000人あまりの小村を大量の工業用土砂が飲み込み、少なくとも262人が死亡した。土石流は、雨で違法採掘場のダムが決壊したことが原因だった。

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■ 米カリフォルニア州で大規模な山火事発生(10月~11月)

 米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)北部を中心に10月中旬、大規模な山火事が発生。炎は1時間に100キロずつ進む勢いで、1人が死亡、数千世帯が避難を強いられた。5日間続いた山火事で、7689ヘクタールが焼失した。同州では翌11月中旬にも3件の山火事が発生し、ロサンゼルスやサンタバーバラ(Santa Barbara)などで、住宅800棟と1万7000ヘクタールが焼失した。

 両月ともアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger)州知事が、非常事態宣言を発令する事態となった。

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■ ハイチで校舎が倒壊、生徒や教師90人死亡(11月7日)

 ハイチの首都ポルトープランス(Port-au-Prince)郊外のペチョンビル(Petionville)で学校の校舎が倒壊し、生徒や教師90人以上が死亡、150人あまりが負傷した。数日後には、同市の別の学校でも校舎倒壊事故があり、9人が負傷した。

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■ ブルキナファソ最悪の衝突炎上事故(11月15日)

 西アフリカの内陸国ブルキナファソで、満員の乗客を乗せたバスと砂糖を積載したトラックが衝突し炎上。69人が死亡する同国最悪の交通事故となった。犠牲者の多くが、ココア園やコーヒー園で働くためにコートジボワール向かう途中の出稼ぎ労働者だった。

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(c)AFP