【12月18日 AFP】ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)は17日、バチカン市内のパウロ6世ホール(Paul VI Hall)で行われた定例の一般謁見で、世界規模の金融危機がクリスマスの真のメッセージを見直す良い機会となることへの期待を示した。

  ローマ法王は金融危機は多くの家庭に影響を及ぼしたとの認識を示し、「金融危機をきっかけにすべての人びとが、思いやり、簡素、友情、連帯といった真のクリスマスの価値を再発見してほしい」と信者らに呼び掛けた。 また、「物質主義や消費欲の罠(わな)が取り除かれたクリスマスは、キリスト生誕の奇跡に始まる希望のメッセージという個々への贈り物を受け止める良い機会となる」と語った。

 さらにローマ法王は、クリスマスはキリスト教徒でない人びとにとっても心に響く、特別で卓越した親密さのある「普遍的な祝日」だと述べた。(c)AFP