【9月9日 AFP】8日に大統領選の決選投票が行われたアフリカ西部のシエラレオネで、9日、開票作業が進んでいる。

 ソロモン・ベレワ(Solomon Berewa)副大統領(69)は、野党党首のアーネスト・コロマ(Ernest Koroma)候補(53)と接戦を繰り広げている。

 警察当局はAFPに対し、警備の強化は「予防的な措置であり、どこも落ち着いている」と語った。

 与党シエラレオネ人民党(Sierra Leone People’s PartySLPP)と野党全人民会議党(All People’s CongressAPC)が所有するそれぞれのラジオ局は8日、それぞれの支持者間の抗争について相手の政党を非難する報道を行った。

 相手陣営の不正行為に対する申し立てが相次いでいるが、投票監視機関はそのような事実を確認しておらず、決選投票は約1か月前に行われた第1回投票より秩序正しく行われたという。

 国民550万人の約半分に当たる約260万人の有権者にとって、今回の大統領選は内戦終結後2回目、1万7500人の国連平和維持部隊が2005年に撤退して以来初の選挙となる。

 国連の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-Moon)事務総長は7日、シエラレオネのすべての政党に対し、「平和と安定を脅かす行動」を控えるよう呼び掛けた。(c)AFP/Susan Njanji