印パ、和平交渉新ラウンド閉会 - パキスタン
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【イスラマバード/パキスタン 14日 AFP】パキスタン、インド両国の外務次官は14日、和平交渉新ラウンドの初回協議を終了し、2007年は交渉にとっての重要な「分岐点」となるだろう、と締めくくった。カシミール(Kashmir)紛争など重要懸念事項の解決にかける希望を両国ともに表明した。
今回の協議は、両国関係の改善に向けて3年前から開始された次官級協議、「複合的対話」の第4ラウンドで、パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)で13、14両日に行われた。終了後、インドのShiv Shankar Menon外務次官とパキスタンのリアズ・モハメド・カーン(Riaz Mohammed Khan)外務次官は、パキスタン外務省で共同記者会見を開いた。
パキスタンのカーン次官は「2007年は重要な年となる。分岐点となるだろう。過去3年間、我々は歩みを進め、両国を分断している問題について重要な討議を重ねてきた。これにより、国際的環境が変わる中で、我々は問題と紛争の“処 理”から、問題と紛争の“解決”へと進むことが可能になった」と述べた。新ラウンド開始が両国の英連邦からの独立60周年にあたったため、「2国間関係の新たなページをめくる必要性がさらに際だった」とも言及した。
前日13日の協議では、前回ラウンドまでの内容の再検討と、平和および安全保障全般について議論されたという。一方、14日はカシミール問題に焦点があてられた。
ヒマラヤ山ろくのカシミール地方は両国に分断されているが、両国ともに全域の領有権を主張している。1947年の独立以降、3回のインド・パキスタン戦争(印パ戦争)のうち、2回の引き金となったのがカシミール問題だ。
カーン次官は「和平交渉を維持し、解決に向かって進展させる必要性を認識した上で、カシミール問題に関する信頼醸成措置に焦点をあててきた」とし、2004年の「複合的対話」開始以降、再運行が開始したカシミール鉄道を例にあげた。またパキスタン側は、カシミール地方における共催のスポーツ大会や、へリコプター便の運行、共同郵便事業などを提案したという。
カーン次官によると、カシミール地方にあるシアチェン氷河について20年間争われてきた領有権問題について、近く両国の国防相会談も行われる予定。シアチェン氷河は「世界最高の海抜にある戦場」と呼ばれている。
2001年から2002年にかけて、両国関係は国境沿いに大規模な軍事的動員を伴う緊張状態にまで悪化したが、「複合的対話」はそれから2年と絶たずに開始された。しかし、カシミール問題は常に和平交渉の障害となってきた。両国は1998年にも核実験の応酬で国際社会を不安に陥れた。
パキスタン首相官邸の発表によると、シャウカット・アジズ(Shaukat Aziz)首相は13日遅く、インド側のメノン外務次官から電話で協議の進展概要の報告を受けた。アジズ首相は、「現在進行中の協議は、両国関係の中で突出した対立要素となっている(カシミール)問題の解決につながり、ひいては南アジアの運命を変える可能性がある」と述べた。
写真は14日、パキスタン外務省で共同記者会見に臨むインドのメノン外務次官(右)と、パキスタンのカーン外務次官(左)。(c)AFP/Aamir QURESHI
今回の協議は、両国関係の改善に向けて3年前から開始された次官級協議、「複合的対話」の第4ラウンドで、パキスタンの首都イスラマバード(Islamabad)で13、14両日に行われた。終了後、インドのShiv Shankar Menon外務次官とパキスタンのリアズ・モハメド・カーン(Riaz Mohammed Khan)外務次官は、パキスタン外務省で共同記者会見を開いた。
パキスタンのカーン次官は「2007年は重要な年となる。分岐点となるだろう。過去3年間、我々は歩みを進め、両国を分断している問題について重要な討議を重ねてきた。これにより、国際的環境が変わる中で、我々は問題と紛争の“処 理”から、問題と紛争の“解決”へと進むことが可能になった」と述べた。新ラウンド開始が両国の英連邦からの独立60周年にあたったため、「2国間関係の新たなページをめくる必要性がさらに際だった」とも言及した。
前日13日の協議では、前回ラウンドまでの内容の再検討と、平和および安全保障全般について議論されたという。一方、14日はカシミール問題に焦点があてられた。
ヒマラヤ山ろくのカシミール地方は両国に分断されているが、両国ともに全域の領有権を主張している。1947年の独立以降、3回のインド・パキスタン戦争(印パ戦争)のうち、2回の引き金となったのがカシミール問題だ。
カーン次官は「和平交渉を維持し、解決に向かって進展させる必要性を認識した上で、カシミール問題に関する信頼醸成措置に焦点をあててきた」とし、2004年の「複合的対話」開始以降、再運行が開始したカシミール鉄道を例にあげた。またパキスタン側は、カシミール地方における共催のスポーツ大会や、へリコプター便の運行、共同郵便事業などを提案したという。
カーン次官によると、カシミール地方にあるシアチェン氷河について20年間争われてきた領有権問題について、近く両国の国防相会談も行われる予定。シアチェン氷河は「世界最高の海抜にある戦場」と呼ばれている。
2001年から2002年にかけて、両国関係は国境沿いに大規模な軍事的動員を伴う緊張状態にまで悪化したが、「複合的対話」はそれから2年と絶たずに開始された。しかし、カシミール問題は常に和平交渉の障害となってきた。両国は1998年にも核実験の応酬で国際社会を不安に陥れた。
パキスタン首相官邸の発表によると、シャウカット・アジズ(Shaukat Aziz)首相は13日遅く、インド側のメノン外務次官から電話で協議の進展概要の報告を受けた。アジズ首相は、「現在進行中の協議は、両国関係の中で突出した対立要素となっている(カシミール)問題の解決につながり、ひいては南アジアの運命を変える可能性がある」と述べた。
写真は14日、パキスタン外務省で共同記者会見に臨むインドのメノン外務次官(右)と、パキスタンのカーン外務次官(左)。(c)AFP/Aamir QURESHI