【ヨハネスブルク/南アフリカ 24日 AFP】アパルトヘイト(人種隔離政策)の終結を意味する初の全人種参加型総選挙が1994年4月に実施されて以降、南アフリカではアパルトヘイト時代に黒人を支配していた白人層の国外脱出が増加している。

 アパルトヘイト撤廃拒否の姿勢の表れとして、過去13年間で約40万人の白人系住民が、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、英国などのイギリス連邦諸国を中心に移住した。

 一方で、祖先が欧州から移住した白人家系でも、若い世代では欧州人よりもアフリカ人としての自己認識が高く、「アフリカ人とみなされる権利」の向上に取り組む者もいるが、出国する白人たちの影響で社会の信頼を獲得しきれないでいる。

 写真はヨハネスブルク(Johannesburg)で18日、ゾーサ(Xhosa)族の化粧で顔を飾る白人系南アフリカ人。(c)AFP/FATI MOALUSI