【マニラ/フィリピン 22日 AFP】ナイジェリアで前週末、フィリピン人労働者6人が誘拐されたことを受け、フィリピンのグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は、国内労働者のナイジェリア渡航を一時的に禁止する命令を発した。

 イグナシオ・ブニエ(Ignacio Bunye)大統領府報道官は声明において「大統領は、フィリピン国民の安全が確保されるまで、労働者がナイジェリアに行くことを一時的に禁止する」と発表した。声明ではこのほか、「大統領は現在、状況を確認しており、フィリピン外務省は、ナイジェリア政府と協力し、誘拐されたフィリピン国民の安全と解放を目指している」としている。

 ニジェール・デルタで前週末、輸送船に乗ったフィリピン人石油労働者6人とナイジェリア人1人が、正体不明のグループによって誘拐された。数十億ドル規模とされるナイジェリア石油産業の中心地であるニジェール・デルタでは、このところ誘拐事件が頻発していた。

 「輸送船は現在、6人のフィリピン人の人質を乗せたままだ捕されている。人質は無事であるとの報告を受けている。James Iboriデルタ州知事がすでに調査を命じている」と、Ozoene Sheddy知事報道官が週末に語った。

 同報道官によると、事件発生当時、輸送船には14人が乗っていたが、誘拐されたのは6人で、輸送船はデルタ州の州都であるワリ(Warri)の港に向かっていたという。

 これまでのところ犯行声明は出されていないが、分離独立を目指す国内主要グループの一つが週末に声明を出し、フィリピン人の拘束は地域住民によるものと示唆している。

 ニジェール・デルタ解放運動(Movement for the Emancipation of the Niger Delta、MEND)の報道官はAFPに寄せた電子メールの中で、「フィリピン人を付近で拘束した。今日(22日)、理由を説明する」と発表した。

 今回の事件により、この地域で誘拐されている外国人は、合計で9人となった。

 写真は18日、マニラで演説するアロヨ大統領。(c)AFP/RONALD NAVARRO/MALACANANG PALACE/HO