【ロンドン/英国 8日 AFP】今週の全英音楽チャート1位はビートルズ(Beatles)、そんな劇的な瞬間が訪れるかもしれない。


■ チャート集計にネットを反映

 音楽セールスの調査会社「Official UK Charts Company」は7日から、チャートのカウントに新方式を採用した。店先に並ぶCDだけでなく、インターネットでダウンロードされた曲もチャート集計に反映されることとなる。

 どんなに昔の曲であろうと、シングルであれば、新旧問われない。つまり、ビートルズやエルビス・プレスリー(Elvis Presley)の曲がチャートに再び登場する可能性があるということになる。

 「新方式のもとでは、全ての曲にチャート入りの可能性がある。国民がどんな曲を好むのか、もっと広い選択肢からわかるようになる。」大型CD店HMVのGennaro Castaldo氏は語る。


■ 第1週は目立った動き見られず

 旧方式では、シングルCDが廃盤になった2週間後から、その曲は自動的にチャートの対象からも外れるようになっていた。今回の新方式採用について、業界関係者は、1952年のチャート開始以来の大変革になると見ているようだが、7日に発表された新方式採用1週目での目立った変化はない。2006年7月にリリースされたスノウ・パトロール(Snow Patrol)の「Chasing Cars」が9位に再びランク・インしたのをはじめ、ナールズ・バークレイ(Gnarls Barkley)の2006年の大ヒット曲「Crazy」が30位に、ネリー・ファータド(Nelly Furtado)の2006年6月にリリースされた「Maneater」が38位につけている程度である。

 7日付けのチャートでは、音楽オーディション番組「The X Factor」の勝者リオーナ・ルイス(Leona Lewis)がケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)のヒット曲をカバーした「A Moment Like This」が2週連続でトップの座についている。また、スウェーデン出身のハウス・ミュージシャン、エリック・プライズ(Eric Prydz)がピンク・フロイド(Pink Floyd)のサンプリングを初めて公認のもと使用したハウス・ナンバー「Proper Education」が初登場2位、テイク・ザット(Take That)の「Patience」が3位となっている。

 ティアーズ・フォー・フィアーズ(Tears for Fears)のカバーで映画「ドニー・ダーコ(Donnie Darko)」(2001)の挿入歌ともなったGary Julesとマイケル・アンドリュース(Michael Andrews)の「Mad World」は、今回ランク・インが期待されていた。「Xbox 360」の大ヒットゲーム「Gears of War」で使用され、ダウンロード数が急激に伸びたからだ。しかし、チャートには現れなかった。


■ ビートルズのチャート再登場なるか

 大手レコード会社EMIがビートルズのナンバーをダウンロード可能となるよう交渉中との情報も飛び交っている。もし実現すれば、ビートルズ解散から37年、60年代の音楽シーンを揺さぶった伝説のロック・バンドが再びチャートに現れる可能性が高まる。

 「もしビートルズの昔の曲がダウンロードできたら、みんなこぞって利用するだろう。トップ10全てがビートルズ、なんていうのもあり得ない話じゃないよ」とCastaldo氏は語っている。

 写真はビートルズ(撮影日時不詳)。(c)AFP