【4月15日 MODE PRESS】アディダス(Adidas)が、マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)を提訴した。

 アディダス側は、マーク ジェイコブス傘下の「マーク BY マーク ジェイコブス(Marc by Marc Jacobs)」(以下マークBY)が14年秋冬コレクションの服に用いた4本線が、アディダスの商標の3本ストライプに酷似していると主張している。

 アディダスは、マークBYのショーには登場しなかったこれらの服が「消費者を誤解させ欺く」ことになりかねないと指摘するとともに、その「クオリティーの低さ」にまで苦言を呈している。

 アディダスは訴状の中で、マークBYが「アディダスが製造・公認・ライセンス供与した商品、あるいはアディダスを由来とする商品という誤解を消費者に与える可能性があると認識しながら、3本ストライプに酷似したモチーフを意図的に使用した」としている。

 商標権の侵害だと訴えるアディダス側は、陪審裁判に加え、マークBYに対して問題となっている服の販売と流通を中止し、全商品を破棄するためアディダス側に送付するよう要求している。

 またファッション業界専門メディアの「ファッション・ロー(The Fashion Law)」によると、アディダスはマークBYに対し損害賠償も請求していく構えだという。

 アディダスが他社ブランドを提訴するのはこれが初めてではない。今年に入ってからは、「イザベル・マラン(Isabel Marant)」が発表した「バート(Bart)」スニーカーが、アディダスの「スタンスミス(Stan Smith)」のデザインに似ているとして訴訟を起こしている。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS